台風とは?


夏から秋にかけて、毎年決まったように日本の南の海上から北に進み、強い風や激しい雨で日本の各地に被害を与える台風は、いったいどのようなものなのでしょうか。

台風のはじまりは、赤道近くの温度の高い海の上でできる「熱帯低気圧」とよばれるものです。
この熱帯低気圧のうち、北太平洋の西部(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海にあり、中心付近の最大風速(10分間平均)が毎秒17.2m(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。
また、国際的な取り決めによって、日本の台風とは異なり、最大風速(1分間平均)が33m/秒以上のものをタイフーンと呼びます。

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台風の一生

台風の強さ

特になし・・・ 最大風速33m/s(64ノット)未満
強い・・・・・ 最大風速33m/s(64ノット)以上 44m/s(85ノット)未満
非常に強い・・ 最大風速44m/s(85ノット)以上 54m/s(105ノット)未満
猛烈な・・・・ 最大風速54m/s(105ノット)以上

台風のでき方

赤道近くのあたたかい海は、水の蒸発がさかんで、たくさんの水蒸気が供給されます。
水蒸気が反時計回りに回りながら空高く上がっていき、凝結して雲粒になるときに放出される熱をエネルギーとして発達していきます。
しかし、移動する際に海面や地上との摩擦により絶えずエネルギーを失っており、仮にエネルギーの供給がなくなれば2~3日で消滅してしまいます。
また、日本付近に接近すると上空に寒気が流れ込むようになり、次第に台風本来の性質を失って「温帯低気圧」に変わります。
あるいは、熱エネルギーの供給が少なくなり衰えて「熱帯低気圧」にもどることもあります。
上陸した台風が急速に衰えるのは水蒸気の供給が絶たれ、さらに陸地の摩擦によりエネルギーが失われるからです。

台風の卵

熱帯のあたたかい海は、水の蒸発がさかんで、たくさんの発達した雲がみられます。
この雲がまとまって熱帯低気圧が生まれます。

発生期

熱帯の海で大気の渦として発生した熱帯低気圧が、風速17.2mの台風に発達するまで。
進行方向やスピードは、非常に不安定な状態です。

発達期

台風に発達してから、中心気圧がさらに下がります。
勢力が強くなり、風速も強まります。

最盛期

中心付近の風速は最大となり、暴風の範囲も広がっていきます。
また、中心の眼もはっきりしてきます。

衰弱期

台風の勢力が弱まって消えていくか、温帯低気圧に変わります。
温帯低気圧になったあと、ふたたび勢力を盛り返すものもあります。

台風の進路

台風は上空の風に流されて動き、また地球の自転の影響で北へ向かう性質を持っています。そのため、通常東風が吹いている低緯度では台風は西へ流されながら次第に北上し、上空で強い西風(偏西風)が吹いている中・高緯度に来ると台風は速い速度で北東へ進みます。
台風の仲間である大型の熱帯低気圧は世界の色々なところで生まれています。

台風の種類

台風は、発生する場所やどこに存在するかによって名前が変わり、強い(最大風速33m/s以上)勢力をもった台風が東経180度より東に進んだ場合はハリケーンと呼ばれます。
また、最大風速が17m/s~25m/s未満のものは、トロピカル・ストーム、25m/s~33m/s未満のものは、シビア・トロピカル・ストームと呼びます。

サイクロン・・・インド洋のベンガル湾やアラビア海、南半球のオーストラリア大陸周辺で発生したもの
ハリケーン・・・太平洋東部(赤道より北で、東経180度より東)やメキシコ湾や西インド諸島で発生したもの
台風(タイフーン)・・・東アジア周辺の太平洋(赤道より北で、東経180度より西)

これらは、1年間で80~100個くらい発生しますが、そのうちの30%程度が台風です。

台風の番号

日本では、気象庁が、毎年1月 1日以降、台風が発生した順に台風番号を付けていて、最も早く発生した台風を第1号としています。
その年をいう必要がある場合には、平成○年台風第○号などといいます。
なお、一度発生した台風の勢力が衰えて「熱帯低気圧」になった後で、再び発達して台風になった場合は、同じ番号を付けます。